角質層とは
生命は水の中から始まったといわれています。
そして、進化を繰り返し、水中から陸に上がる生命が誕生し、陸で生活するようになると大きな危険が待ち受けていました。
その大きな危険とは?
「乾燥」です。
水から陸に上がって生活するようになったことで、体の「乾燥」が大きな問題となったのですね。
体の60〜70%は水分です。
ですが、体の表面である皮膚は、どうしても外気にさらされ乾燥してしまいます。
そこで「角質層」によって外界からの有害物質の侵入を防ぎ、
体の水分を失わないようにするための防御膜を持つようになったのだそうです。
私たちの祖先は、人工的に作られた科学物質の脅威のない自然の中で暮らしていました。
ですから、自然界に存在する有害なウィルスなどから体を守るための機能は備えていましたが、
人工的に作られた化学物質への脅威を考える必要はありませんでした。
つまり、私たちが先祖から受け継いだ体には、
化学物質に対応する機能は備わっていないのです。
皮膚の構造
皮膚は、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」と言う3層の構造になっています。
最も外側にあるのは「表皮」で、ウィルスや異物などの有害物質が体内に侵入しないように、日々新しい角質細胞に生まれ変わり、体を防御しています。
表皮の下にあるのが「真皮」です。
真皮は、コラーゲン、エラスチン繊維のかたまり、ムコ多糖類で構成されています。
皮膚に張りや弾力性を与え、真皮に吸収された物質は一部、代謝・分解されます。
このときの分解する酵素の種類は、肝臓の酵素とほぼ同じですが、分解力は肝臓の2%に過ぎないといわれています。
真皮の下にあるのが「皮下組織」です。
皮下組織異は脂肪組織から成り立っています。
皮膚のクッション的機能を持ち、体温が失われるのを防ぎます。
皮膚を防御する働きである表皮の角質層の構造は、
細胞が石垣のような積み重ねになっていて、水の層と脂質の層が多数交互になっています。
そして、角質層は、最少の微生物のウイルスや分子量500以上の分子も通過させない、強力なバリアーとしての機能を担っています。
表皮の上には、皮脂膜があり、皮脂膜には常在菌がはびこっています。
常在菌は一兆個あるとも言われ、皮膚をびっしりと埋め尽くし、
汗や皮脂を餌にして排泄物を出し、弱酸性の天然クリームを作っているので、私たちの皮膚は守られているのです。
この常在菌が排除されると、ウィルスや菌が皮膚に侵入しないようにするため、
ものすごい速さで再び増殖し、私たちの体は守られる仕組みになっています。
自然界のものによって、この皮脂膜や角質層のバリアーを通過するのは不可能なほど、その機能は強く充実しています。
ですが、化学物質(合成界面活性剤)には負けてしまいます。
合成界面活性剤はバリアーを破壊し、私たちの体に大きな影響を与えるのです。
真皮の成分
コラーゲンは、真皮・骨・靭帯・腱を構成するたんぱく質です。
ゼラチンや牛すじ・軟骨・鶏皮・魚皮・ふかひれ・エイひれなどの食材に多く含まれています。
人に存在しているコラーゲンの総量は、全たんぱく質の30%で30種類です。
分子量は13万。
化粧品や医薬品に使用されています。
エラスチンは、大動脈や靭帯・肺・皮膚・子宮・弾性軟骨などの弾性繊維の主要たんぱく質です。
コラーゲンに次いで多量に存在していて、機能は弾性です。
老化によって分解されたり生成されたりする機能が衰えるため、肌トラブルがおきやすくなります。
ムコ多糖類は、細胞と細胞をつないでいるゲル状の物質です。
関節や皮膚・角膜・内臓などあらゆるところに存在し、保水性に優れ、肌の健康維持、関節のクッションの役割をしています。
ドロドロの血を緩和したり、コレステロール値を低下させる働きがあります。
うなぎや魚のひれなど、ネバネバした食材に多く含まれていて、ムコ多糖類のサプリメントの多くは、主に鮫の軟骨から抽出されています。
皮膚常在菌とは
私たちの体にはたくさんの「菌」が存在しています。
「菌」と聞くと排除したくなってしまいますが、口腔内や腸内などにはたくさんの「菌」があって、
その菌たちが色々な役目を背負ってバランスよく生活してくれていることによって私たちの健康が維持されています。
ですから「菌」は排除することばかりを考えるのではなく、
もっと菌を大切にし、しっかりと役割を果たすことができるような環境を整えてあげたいものです。
界面活性剤が配合されている洗顔料や洗浄剤で皮膚を洗い続けると、常在菌が減少し、不要な菌が増殖します。
つまり、菌のバランスが崩れ、良好な状態が保たれていた皮膚の環境が悪くなります。
常在菌を大切に育み、その力を十分に発揮させたいと思うのであれば、菌が嫌がるものを遠ざけていくことが大切です。
菌が嫌がるものとは、紫外線や強い化学物質のことです。
このようなものは遠ざけ、水分や睡眠をとり、体温を平熱(36.5℃)に保ち、腸内を健康に保つことが大切です。
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